今回は、「99人の壁」が打ち切られるかどうか、またいつ終了するかを検証していきたいと思います。
人気クイズ番組「99人の壁」は、2021年1月にBPO(放送倫理・番組向上機構)から、「放送倫理違反があった」と指摘されたばかり。
過去にもBPOから違反だとして、打ち切りになった放送だと「テラスハウス」や「クレイジージャーニー」などがありますね。
そこで当記事では、過去に打ち切りとなった番組を例に、99人の壁が打ち切りになる可能性や、打ち切られる時期について詳しくご紹介していきたいと思います。
「99人の壁」打ち切りは濃厚か

今回、「99人の壁」で倫理違反があったとされた期間は、2018年10月~19年10月にかけて放送された、計25回の放送です。
数年前の出来事ではあるものの、2021年1月18日にBPOから「放送倫理違反があった」と指摘されました。
結論からいうと、99人の壁が打ち切りになる可能性は否定できません。
というのも、これまでBPOで審議入りした番組は、打ち切られて終了するケースが多いからです。
ここで、BPO審議入りを受けたのち、打ち切られた番組の例をご紹介していきます。
打ち切りになった番組①:クレイジージャーニー
クレイジージャーニーは、TBSで放送されていた番組です。
内容は、海外で冒険さながらのロケを敢行し、その様子を紹介するものでした。
打ち切りになった理由は「やらせ」と呼ばれるもので、「珍獣を大発見した」という内容が、実は「仕込み」だったことから、BPO審議入りの対象となりました。

上記画像は問題となったシーン。
謎の生物をかかえあげているのは、爬虫類学者の加藤英明さんです。
加藤さん自身は、番組から何も知らされていなかったため、本当に驚いた様子で喜んでいらっしゃいました。
ですが、この生物はスタッフがあらかじめ用意していたものでした。
この、さも大発見かのような演出に対して、BPOからは「放送倫理違反」と指摘され、番組は打ち切りとなりました。
打ち切りになった番組②:テラスハウス
続きましては、フジテレビの「テラスハウス」です。
こちらはご存知の方も多いことと思いますが、お亡くなりになった女子プロレスラーの木村花さんの件で打ち切りとなりました。

木村さんはスタッフからヒールを演じるように指示をされており、そのせいでSNSでの誹謗中傷にさらされてしまったという経緯でした。
これもいわゆる「やらせ」の一種に該当すると思われます。
テラスハウスの打ち切りについては、世間からの批判がかなり強かったのもあり、実はBPOの審議入り前にフジテレビが自主的に放送を中止しています。
時系列としては、下記の流れでした。
- 2019年5月14日:放送開始
- 2020年5月23日:木村花さん急逝
- 2020年5月26日:番組打ち切り決定
- 2020年9月16日:BPO審議入り
通常、BPOの審議入りは少なくとも3か月以上はかかると言われています。
理由は、番組制作側と異議申し立て側の、双方の意見交換期間を設けるためです。
ですがテラスハウスに限っては、木村花さんの母・響子さんが異議申し立てを行った約2か月後に、異例の早さで審議入りしました。
やはりあまりにも反響が大きかったため、BPOも動かざるを得なかったのでしょうね。
打ち切りになった番組③:ほこ×たて
続きましては、フジテレビ系列で放送されていた「ほこ×たて」です。

こちらも、「やらせ」で打ち切りとなりました。
「ほこ×たて」とは、例えば「絶対に穴の開かない金属 vsどんな金属にも穴を開けられるドリル」などの、一見矛盾しているもの同士を対戦させて、検証する番組です。
やらせとして問題になったのは、「スナイパー軍団 vsラジコン軍団」の回。
ラジコンカー、ラジコンヘリ、ラジコンボートを操作する人と、それを狙撃するスナイパーの2分間の対決で、どちらが最後まで生き残れるかというものでした。
放送では、ラジコン軍団が辛くも勝利したという内容でしたが、出演した広坂正美さん(ラジコン軍団側)によると、実際はラジコン軍団の圧勝だったとのことで、放送が捏造されていることを指摘。
これを受けて、番組はBPOの審議入り対象となり、打ち切られました。
以上の様に、番組内でやらせや捏造を行うと、BPOから「放送倫理違反」と指摘されて打ち切られるケースが多いです。
ここで、もう一度「99人の壁」を振り返ってみましょう。
「99人の壁」打ち切りの可能性は?
放送倫理違反を指摘された「99人の壁」とは、もともと2017年に特別枠として3回だけ放送されたスペシャル番組で、好評につきレギュラー化した番組です。
司会進行は、俳優の佐藤二朗さん。

この99名の参加者の中に、エキストラを使っていたという点が大きな問題となっています。
放送倫理違反があった期間中は、オーディションで選ばれるはずの参加者がなかなか集まらなかったため、エキストラで補充していたということでした。
この「やらせ」が発覚したのは、2020年4月頃。(2020年2月にBPOへ告発されたことがキッカケ)
今回は、この「やらせ」問題に、2年半越しでようやく決着がついた格好です。
放送倫理違反と指摘された番組は、打ち切りになる可能性が高いので、今後「99人の壁」が打ち切られるのも時間の問題かもしれません。
過去にBPO審議で終了した番組と理由

ここで改めて、過去にBPOから放送倫理違反などと指摘されて打ち切られ、終了した番組を一挙にご紹介していきます。
- フジテレビ「テラスハウス」(木村花さんの件で番組終了後にBPO審議入り)
- TBS「クレイジージャーニー」
- TBS「消えた天才」
- 日本テレビ「芸能★BANG+」
- テレビ大阪「フットボール汗」
- 日本テレビ「芸能BANG ザ・ゴールデン」
- フジテレビ系「ほこ×たて」
- TBS「イチハチ」
やはり上記の番組でも、BPOに指摘された理由のほとんどが、「やらせ・捏造」でした。
番組の意図に沿うようにと、むりやり偽造された内容で放送されていたため、放送倫理違反と判断されたケースが多かったです。
そもそも「放送倫理違反」とは何なのか?
BPOによると、下記の通りです。
1.正確で迅速な報道
引用:日本民間放送連盟 放送基準│BPO公式サイト
2.健全な娯楽
3.教育・教養の進展
4.児童および青少年に与える影響
5.節度をまもり、真実を伝える広告
上記の様に「正確」である内容でなければならないという規定があります。
なので、事実と異なることを放送してしまうと、視聴者の誤解を招く恐れがあるということですね。
「99人の壁」打ち切られるのはいつ?
最後に、99人の壁が打ち切られる時期ですが、早くても2021年中ではないかと予想されます。
やらせが発覚したのは2020年でしたが、問題が発覚した際、番組側からは下記のようなコメントが出されていました。

お詫びと称された文章には、「今後、不測の事態で人数不足が生じた場合でも、その旨を明確にしたうえで放送することにいたしました。」とあります。
つまり、発覚直後は放送は続行していくと宣言してたんですね。
また、MCを務めている佐藤二朗さんも、問題が発覚した当時にツイッターで下記の様に述べていました。
佐藤さんは「スタッフと話し合い、褌を締め直した彼らと今後も作品を創ると決めた。」と投稿。
番組制作側もスタッフも、存続していくことを表明しており、今もなお放送中というわけです。
しかし、今回はBPOから「放浪倫理違反」と指摘されています。
なので、番組存続はかなり危ぶまれているのが現状ではないでしょうか。
今後、番組サイドから何らかの発表があるかもしれませんので、注視していきたいですね。
打ち切りは打ち切りでも、上沼恵美子さんの「えみちゃんねる」では少し違った打ち切り方だったのは、ご存知ですか?
上沼恵美子さんの番組については、えみちゃんねる打ち切りの4つの理由!原因は梶原降板騒動で引退間近かも参考になさってください。
以上、99人の壁の打ち切りについて、検証してみました。