瀬戸内海の「アートの島」として知られる香川県・豊島(てしま)。
ここに芸能プロダクションのアミューズが関わる拠点がある――そんな話題をきっかけに、島の場所や成り立ち、行き方、そして実際に豊島を訪れた人の声を整理しました。
まず押さえたいのは、島にある「保養所・研修所」は私設で一般公開施設ではない、ということ。
一方で、近年はアミューズによる地域プロジェクトから生まれた一般向けの施設「Teshima Factory(てしまファクトリー)」も登場し、訪れる楽しみが増えています。
観光のマナーを守りつつ、最新の状況を踏まえてチェックしていきましょう。
アミューズの豊島保養所の場所と成り立ち
アミューズの豊島保養所の場所と成り立ちについて整理します。
豊島は、小豆島の西側にある香川県土庄町の島です。古くは棚田や漁業に支えられ、2010年の瀬戸内国際芸術祭以降は「アートの島」として人気が拡大しました。
島の暮らしや交通、主要エリア(家浦・唐櫃・甲生)などの基礎情報は、まず自治体や百科事典の要約がわかりやすいです。島内の公共交通はバス、島外との連絡は船のみ。ここまでは観光の前提として押さえておきたいポイントですよね。
そのうえで話題の「保養所・研修所」。ウィキペディアの記述では、2019年ごろにアミューズが約2700坪規模の保養・研修施設を島内に建設したとされています。
週刊誌『FRIDAY DIGITAL』でも2019年に「タレントの“秘密基地”」と形容しつつ、住民の目線から施設の存在感を伝える記事が出ています。
いずれも「私設」であり、一般公開・観光施設ではない点は明確です。無断での立ち入りや撮影は控え、島の生活を妨げない配慮が大切です。
また、保養所を巡る根拠のない噂や誤情報もネット上で流布しました。
アミューズの法務部は、こうしたデマに対し法的対応を取ってきた旨を公式アカウントでたびたび発信しています。
一方で、近年は同社の「瀬戸内プロジェクト」から、一般客も利用できる新拠点が立ち上がりました。
後述の「Teshima Factory」は、島の素材や人に寄り添う形でリノベーションされた飲食・ブルワリー併設の施設。
保養所=私設と、Teshima Factory=一般向け、という役割の違いを切り分けて理解すると、現地での戸惑いも減りますよね。
アミューズの豊島保養所へのアクセス
アミューズの豊島保養所そのものは一般公開されていないため、ここでは「豊島へのアクセス」と「一般向け施設・スポットへの行き方」をまとめます。
島への行き方は主に三つ。
- 高松港(香川)から家浦港へ
- 宇野港(岡山)から家浦港・唐櫃港へ
- 直島(宮浦港)経由の高速船
上記がアクセスの方法です。
瀬戸内は便や運航会社がいくつもあるので、出発地と目的地の港を決めてから時刻を確認するのがコツです。
島内移動はコミュニティバスの「豊島シャトルバス」、もしくはレンタサイクルが基本。
アップダウンがあるので、電動自転車が楽なんだそう。
一般向けの新施設「Teshima Factory」は家浦港のすぐそばにあります。
旧鉄工所を改修した約370㎡の空間にカフェレストランとクラフトビール醸造所を併設し、島の野菜や魚、地域の方から譲り受けた食器や廃材活用の家具など、地元と呼吸を合わせるつくりが特徴です。
港近でアクセスが良く、船で着いてすぐ立ち寄れる導線は旅行者にとってありがたいポイント。営業日・時間は季節で変動する可能性があるため、訪問前に最新情報を確認しましょう。
さらに、建築・カルチャー視点でもニュースが続いています。
建築家・長坂常氏(スキーマ建築計画)が手がけたリノベーションとしてメディアでも取り上げられ、瀬戸内の穏やかな時間をイメージしたオリジナルビール「Lull Beer」など、滞在の楽しみが増えています。
島の交通手段・営業時間・休業日・イベント開催日は事前にチェックして行きましょうね。
瀬戸内の船は天候でダイヤが変わることもあるので、当日の運航情報も忘れずに!
アミューズの豊島保養所へ行ってみた人の感想まとめ
アミューズの豊島保養所へ行ってみた人の感想――といっても、前述のとおり保養所は私設であり一般見学の対象ではありません。
なのでここでは、豊島を訪れた人の「島そのものの体験」と、一般向けに公開されている「Teshima Factory」に関する声を中心にまとめます。
まず島全体の印象としては、「美術と自然が近い」「港から棚田や美術館までの道のりに起伏があるが景色が素晴らしい」といった評価が多いです。
芸術祭の舞台になって以来、カフェやシャトルバスなど観光受け入れの環境が整備され、落ち着いた時間を求めて訪れる人が増えました。
最近ではやはり「Teshima Factory」が人気のようです。
家浦港そばでアクセスしやすく、島民の協力で整えた家具・食器、島の食材を使ったメニュー、そして併設のブルワリーが話題です。
地元放送局のニュースでは、オープン初日に島民と観光客が集まり「島のものを使ってくれて応援したくなる」「豊島にお金が落ちるのが良い」といった声が紹介されました。
旅行系メディアでも、旧鉄工所の記憶を生かしたリノベーションや「島の時間」を表現するビールづくりが取り上げられています。
こうした“共創”の姿勢は、観光目線でも心地よさにつながりますよね。
一方、ネット上では保養所や関係者にまつわる真偽不明の噂が断片的に流れることがあります。
アミューズの法務部はデマや誹謗中傷への注意喚起と対応を公表してきました。
島を巡る話題は人の生活に近い領域ですので、SNSでも慎重に発信したいですね。