今回は、NHKの有馬嘉男キャスターがNHKの「ニュースウオッチ9」を降板する件について、ご紹介していきたいと思います。
実は昨年、有馬アナは番組内で、菅総理に対し「台本にない質問」をしてしまい、総理を怒らせたことがありました。
もしかすると、それが降板理由になったのではないかと、もっぱらの噂になっています。
そこで当記事では、有馬嘉男キャスターの本当の降板理由と、菅総理を怒らせた質問についてご紹介していきます。
有馬嘉男の本当の降板理由

有馬嘉男キャスターは、NHKらしからぬ発言でたびたび注目を集める、視聴者からは人気のMCでした。
そんな有馬キャスターは、1990年にNHKへ入局後、経済部、国際部、フランクフルト支局長、そしてシンガポール支局長を務めたのちに、帰国してニュースウォッチ9のデスクに就任します。
ニュースウォッチ9のキャスターに就任したのは、2017年4月からでした。
降板理由①すでに交代が決まっていた説
今回、降板すると報道されている有馬キャスターですが、報道によると、すでに降板することは決まっていたとありました。
NHKのキャスターおよびアナウンサーは、通常だと降板する前年の秋に人事異動が決まります。
これはNHKの慣例でもあり、歴代キャスターや局アナの降板理由も、すべて人事異動だと発表されてきました。
ですので、今回の有馬キャスターの降板も、2020年秋の時点ですでに決まっていたということでした。
「人事異動」なら仕方ないという声もある一方で、今回の有馬キャスターに限っては「政府から圧力があったのではないか」「政府への忖度ではないか」という声も多くあります。
降板理由②政府への忖度そして圧力もあったのか
有馬キャスターが圧力を受ける理由とは、2020年10月放送の「ニュースウォッチ9」で有馬キャスターが菅総理にぶつけた「ある質問」が原因と言われています。
質問を受けた菅総理は思いっきり不機嫌な表情になり、「説明できることとできないことがある!」と返答して質問を突っぱねました。
実は、この質問は台本になかったそうで、有馬キャスターのアドリブから生まれたものだった可能性があります。
とはいえ、視聴者からは「よくぞ聞いてくれた!」と、有馬キャスターを称える声が多かったのも事実です。
ここからは、有馬キャスターが菅総理にどんな質問をしたのか、当時の番組画像とともにご紹介していきます。
有馬嘉男アナが菅総理を怒らせた質問と当時の画像
有馬嘉男キャスターが菅総理にぶつけた「質問」とは、具体的に下記の通りです。

問題となった放送回は、2020年10月の「ニュースウォッチ9」。
番組内では、「日本学術会議問題」について議論されており、菅総理はこれについて「現状を改革していく」と話していました。

学術問題が番組で扱われたこともやや異例ではあったものの、有馬キャスターは菅総理に対して「現状を改革するなら国民も説明して欲しいのではないでしょうか?」と、さらに切り込んで質問。
質問を受けた菅総理はみるみる表情が変わり、明らかに不機嫌モードとなって「説明できないこともある!」と返答。

番組を視聴していた国民からは、菅総理の態度について「不快に思った」という声もありましたが、一方では有馬キャスターを称賛する声も多く見られました。
この放送以降、有馬嘉男キャスターは「総理を不機嫌にさせてしまった」ことで、降板させられるのではないかと噂されるようになりました。
というのも、以前「クローズアップ現代」を23年も担当していた国谷裕子キャスターも、政府からの圧力で降板させられたと言われています。

国谷キャスターは、当時の安倍政権にやや批判的な人物であるとみられていました。
それが原因で、政府から圧力を受けたNHKが、国谷キャスターを降板させたと言われています。
NHKは政府と太いパイプを持っているそうなので、忖度もあったのでしょう。
ちなみに、国谷裕子キャスターを降板させたと言われている張本人は、当時の放送総局長だった板野祐爾専務理事です。

板野専務理事は国谷キャスターを降板させただけでなく、以前「ニュースウォッチ9」を担当していた大越健介アナウンサーも降板させたと言われています。
NHKといえば、先日「あさイチ」を担当していた近江アナも退社すると発表がありましたね。
歴代NHKキャスター・アナウンサーの交代時期まとめ
これまで「ニュースウォッチ9」を担当してきた歴代男性キャスター・アナウンサーを見てみると、下記の通りです。
- 有馬嘉男/2017.4~2021.3(5年)
- 河野憲治/2015.4~2017.3(2年)
- 大越健介/2010.4~2015.3(5年)
- 田口五朗/2008.4~2010.3(2年)
- 藤澤秀敏/2007.11~2008.3(5か月)
- 柳澤秀夫/2006.4~2007.10(1年半)
番組設立当初はわりと早いスパンでMCが交代していましたが、大越健介アナウンサーが担当するようになったころから、番組も内容がどんどん充実していった印象です。

ですが、大越アナウンサーは、ニュースの合間にわりと自分の意見をちょいちょい挟みながら喋るタイプだったようで、これが降板させたれた理由ではないかということでした。
NHKは公営放送なので、あまり自分の意見を通してはいけない風潮があるようですね。
視聴者からは、「大越アナが鋭く主張してくれるのでニュースがわかりやすい」という声もあったようですが、NHKでは認められなかったのでしょうか。
今回降板する有馬嘉男キャスターも、降板理由の一つとして「政府からの圧力」が挙げられています。
有馬キャスターが鋭く切り込んだ質問は、国民の声を代弁しているといっても過言ではなかったように思うのですが、残念な結果となりました。
NHKのアナウンサー降板問題については、桑子真帆アナ おはよう日本を降板か【NHK退社してフリー転身?】にもまとめていますので、ぜひご覧ください。
以上、有馬嘉男キャスターの本当の降板理由と、菅総理を怒らせた質問についてご紹介しました。