サプリメントや化粧品などでお馴染みの、株式会社DHC。
その創業者で現在会長を務めている吉田嘉明氏ですが、先日発表したコラムが話題となっています。
ライバル企業の名前を差別的な表現で記したり、韓国に対する考え方にネット上では一部批判もあるようです。
今回は、そんな吉田嘉明会長が歩んできた経歴や学歴、さらにこれまで発言してきた内容をもとに、どんな考え方をしているのかについて、ご紹介していきます。(追記情報あり/2021.6.1)
【DHC会長】吉田嘉明の経歴や学歴!
さっそく吉田嘉明会長の経歴と学歴をご紹介していきたいと思います。
【DHC会長】吉田嘉明の経歴!
まずは経歴です。
- 1972年:「DHC」を創業。(当初は洋書の翻訳が主な事業)
- 1975年:株式会社化。
- 1980年:基礎化粧品の販売を開始。
- 1983年:基礎化粧品の通信販売を開始。
- 1992年:出版事業および教育事業を開始。
- 1999年:全国のコンビニで化粧品の販売を開始。
- 2001年:「赤沢温泉ホテル」を設立。
- 2002年:食品事業を開始。
- 同年:「DHC KOREA INC.」を設立し、DHCオンラインショップを開設。
- 2005年:医薬品の製造および販売を開始。
- 2006年:アパレルの製造販売を開始。
- 2014年:「DHC酒造」の営業を開始。
- 2015年:「DHCテレビジョン(CS放送)」の運営を開始。
- 2016年:「CROSS FM(福岡県)」の会長に就任
- 2020年現在:テレビ東京の大株主へ(第2位)
現在79歳の吉田嘉明会長ですが、DHCを創設する前までの経歴については、情報が全くと言っていいほどありませんでした。
マスコミや官僚が嫌いだという吉田氏ですが、DHCはもともと、大学の研究室などで使われる「洋書」を翻訳するのが主な事業だったようです。
なので、DHCの頭文字も本来は、「DAIGAKU HONYAKU CENTER(だいがくほんやくセンター)」の略称です。
創業から8年余りの時を経て、基礎化粧品の販売を開始。
その後も事業を次々と展開し、DHCの化粧品やサプリメントは、いまやコンビニでも手に取れる身近な商品となりましたね。
また、2020年現在は「テレビ東京」の大株主で、しかも持株数は第2位です。(画像をタップすると拡大します)
第1位は株式会社日本経済新聞社ですが、その次にランクインしているのがDHCの会長・吉田嘉明氏です。
しかも「株式会社DHC」ではなく、吉田会長の個人名義です。
上位にランクインしているほとんどが、おそらくテレビ東京と関係のある企業や銀行と思われますが、吉田会長だけが個人名義なのには、なにか理由がありそうですね。
【DHC会長】吉田嘉明の学歴!
続きましては、吉田嘉明会長の学歴をご紹介していきます。
学歴に関しても謎が多い吉田氏ですが、現時点で判明しているのは下記のみです。
- 出身大学:同志社大学 文学部 英文学科
- 出身地:佐賀県唐津市
- 生年月日:1941年1月31日(79歳/2020.12現在)
出身大学は同志社大学の文学部で、ご出身は佐賀県でした。
同志社大学文学部の概要は下記の通りです。
英文学科は同志社英学校の開校(1875年)以来の伝統を誇る学科であり、大学の教育理念である「国際主義」に基づく教育を真摯に追求してきました。長年培ってきた伝統を進化させながら、英文学科では実践的な英語力の修得、専門分野の深い学びを通して、国際的な視野を持って社会で活躍できる人を育てます。
引用:同志社大学ホームページ│文学部
「国際的な視野を持って」とありますので、グローバルな人材を育成していく学部なんですね。
とりわけDHCでは、2002年に韓国で「DHC KOREA INC.」を設立しています。
なので、海外戦略の構想もあるようですね。
とはいっても、現在の吉田会長は韓国に対してあまり良い考えをお持ちではないようです。
吉田嘉明の発言からにじみ出る思想とは
ここまでご紹介してきた吉田嘉明会長ですが、今回話題となっているのは、下記のコラムです。(画像をタップすると拡大します)
上記は、DHCが行っている「ヤケクソくじ」という企画について書かれたものの一部です。
前半はヤケクソくじを行う理由や経緯などを説明していましたが、コラム後半から雲行きが怪しくなり、最後はライバル企業であるサントリーを「チョントリー」などと差別的な表現で表しています。
実は吉田嘉明会長は、以前にも嫌韓発言で炎上したことがあり、韓国のDHCが謝罪するまでに発展しました。
最近、“嫌韓発言”で物議を醸しているDHCが、韓国で四面楚歌となった。
(中略)
吉田会長は3年前、DHC公式サイトに「疑似日本人は必要ないから母国に帰れ」とし、「日本人だけがヨーロッパ人に近い民族」という文を載せた。
またDHCテレビに出演した一部の出演者は、「韓国はもともとすぐ熱くなってすぐに冷める国」「朝鮮人は漢文を使っていたのに日本人がハングルに統一させて、今のハングルが完成した」「韓国が1951年から竹島を無断占有した」などの妄言を吐いた。
引用:ライブドアニュース│2019年10月9日
かなり過激な発言をしたため、せっかくDHCが進出した韓国も、撤退を余儀なくされています。
これまでにも過激な文章を発表してきた吉田嘉明会長ですが、韓国では広告モデルが降板する騒ぎにも発展。
こちらが、韓国DHCのモデルを担当していた女優、チョン・ユミさん。
モデルの契約満了まで残り半年ほど残っていましたが、韓国での騒動を受けて降板。
残っていた数千万ウォン(数百万円)の広告契約金も、返金したとのことです。
DHC吉田会長がNHKに抗議(追記)
2021年4月9日、NHKがDHCの吉田嘉明会長の嫌韓発言やコラムを報じた件で、吉田会長がNHKに対して抗議しました。
※追記(2021.6.1):抗議内容全文は、DHC吉田嘉明会長の差別発言を全文まとめ【NHK/ヤケクソくじ】に掲載しています。
なお、吉田会長が書いたコラムが2021年5月31日付で全文削除されていたことも判明しました。
簡単に経緯をご説明すると、NHKの朝の報道番組「おはよう日本」で、以前話題となった吉田会長の「チョントリー」のコラムの件が報じられました。
差別的な表現で、従業員から苦痛の声があるとの内容でした。
それに対して吉田会長が出した声明は、下記の通り。
小生のことをマスコミ(これもコリアン系ばかり)は人種差別主義者だと言うが、人種差別 というのは本来マジョリティがマイノリティに対して行う言動を指すのであって、今や日本 におけるコリアン系はマイノリティどころか日本の中枢をほとんど牛耳っている大マジョリティである。
引用:buzzfeed
さらに、
NHK に対してひと言感想をと言われれば、「NHKは日本の敵です。不要です。つぶしましょう」
引用:buzzfeed
とのことです。
ネット上では、吉田会長の声に賛同する方と、DHC不買運動に参加表明する方と、半々といったところでしょ
これまでの吉田嘉明会長をめぐる騒動について、ネット上での批判の声は下記の通りです。
「DHCの社長の発言は許せない。」
「DHCは中韓のインバウンド需要で大きく売上拡大したはず。なのに公式で堂々とレイシズム撒き散らす社長よ、正気か?」
「DHCのメイク用品、気に入ったのが一つだけあってずっと買ってたんやけど、あの社長はもうダメだ」
「DHCの社長 それは言ったらあかんやつや」
以前炎上した韓国だけでなく、日本国内でも批判の声があがっています。
ですが、DHCの商品に罪はないので、会長の思想がどうであれ、気にならない方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、吉田会長がここまで嫌韓になった理由は、一体なんでしょうか?
もしかすると2002年に設立したDHCの韓国支社で、なにか吉田会長に何か影響があった可能性も否定できませんね。
以上、DHCの会長・吉田嘉明氏の経歴や学歴などをご紹介しました。