今回は、元日大理事で脱税の容疑で逮捕された田中英寿氏と、心臓外科医・瀬在幸安氏の関係性についてご紹介します。
瀬在氏は日大の元総長で、田中氏に唯一対抗できる存在と言われています。
果たして、二人はどんな関係なのか調査してまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
瀬在幸安の経歴wiki【日大教授で心臓外科医】
まず、瀬在幸安氏の経歴をwiki風にまとめてご紹介していきます。

- 名前:瀬在幸安(せざい ゆきやす)
- 生年月日:1930年生まれ(91歳/2021年現在)
- 出身地:長野県埴科郡五加村(現千曲市)
- 職業:心臓外科医(世界的な名医)、日本大学名誉教授
- 父親も医師
- 兄は哲学者で第9代日本大学総長の瀬在良男
- 出身高校:長野県屋代高等学校
- 出身大学:日本大学医学部医学科/1955年卒
- 大学卒業後は大学院へ(博士課程修了)
- 1965年〜1968年:オレゴン大学(米オレゴン州)へ留学
- 帰国して日本大学教授→医学部長→副総長を歴任
- 1970年:日本ではじめて心臓冠動脈バイパス手術を成功させる
- 1996年〜2005年:日本大学総長に就任
- 2000年:日本大学の名誉教授へ
瀬在幸安氏は世界的な名医としても知られており、日本の心臓外科医の権威です。
日本の医学発展に貢献し、また近年の日本の医療レベルを高めた功績をもつ人物です。
医学生への指導にも熱心で、1996年には日本大学の総長に就任。

総長に就任して3期目を終えようとしていた2005年、瀬在氏は田中英寿氏の不穏な動きに気づきます。
「私が総長3期めの2005年、日大の広報担当者から、当時常務理事だった田中君に反社会的勢力とのつき合いがあり、さらに業者から裏金を得ている疑いがあると相談を受けました。そこで特別調査委員会を立ち上げて身辺を調査した結果、そういった疑惑が次々に明らかになったんです。
ところが、私はちょうど総長の任期が終了して、辞めざるを得なかった。土俵際まで追い詰めた田中君をあのとき追放できなかったことは、今でも忸怩たる思いです」
引用:smartFLASH
当時、日大の常務理事までのぼりつめていた田中英寿氏に、反社との付き合いや裏金疑惑が浮上。

瀬在氏は田中氏を退任させようと動くも、任期満了のため次の執行部に想いを託します。
ところが、田中派から圧力をかけられ、調査委員会は解体。
瀬在幸安氏をはじめ、田中氏退任を求める人の自宅には実弾が送られてきたり、自宅周辺を街宣車が走るなど、身の危険もあったようです。
私が総長時代も田中君(当時常務理事)には黒い噂が付きまとった。弁護士6人に依頼して、田中君を自宅待機にし、業者との金銭授受や裏社会との交際に的を絞った特別調査委員会を作り、報告書をまとめ、次の執行部に引き継いだが、ウヤムヤに終わった。当時、脅迫状と実弾が自宅に郵送され、警察から身辺警護の指導を受けました。理事が押し黙るのは報復が怖いからです。
引用:FACTAonline
そういった背景もあったため、これまで田中英寿氏の独裁制が続いていたんですね。
もともと瀬在幸安氏は、田中英寿氏の手腕を買っていて、いわば懐刀のような存在でした。
ところが不穏な動きに気づかれた田中氏は、瀬在氏を裏切り、「総長」を「学長」へ改称。
さらに、学長職を理事の下に置くことで、実質自分が権力をもてるように操作したようです。
瀬在幸安と田中英寿の関係性【田中派に対抗できる唯一の存在】
そんな田中英寿氏を追い詰めることができると言われている、唯一の人物・瀬在幸安氏。
瀬在氏はこれまでに、何度も日大理事・田中英寿氏をメディアを通じて批判してきました。
2018年のアメフト部の悪質タックル問題のときも、田中君の指示で井ノ口忠男理事(当時)らが学生に箝口令を敷きました。学生を守らず保身に走る姿勢に、怒りと恥ずかしさがこみ上げました。
大学を食い物にした田中君を、私は最低の人間だと思っています。私が築いてきた日大は地に堕ちました。学生たちや親御さんに向ける顔がありません」
引用:smartFLASH
先日逮捕された井ノ口忠男理事が主導したとされる悪質タックル事件。

この件で瀬在幸安氏は、上記のように日大を批判しています。
当時クォーターバックだった関学大の選手が、パスを投げた直後に無防備な状態で日大選手からタックルを受け、「第2第3腰椎棘間靱帯(きょくかんじんたい)損傷」のケガを追いました。
タックルを指示した監督や上層部は処分されましたが、その中に当時常務理事だった井ノ口忠男氏もおり、理事を辞任しています。
ところが、井ノ口氏は田中氏の側近ですので、翌年の2019年にすぐ日大事業部理事へ復帰。
そして2020年には、正式に日大理事へ復帰して元通りになってしまいました。
この井ノ口氏復帰に関しても、瀬在幸安氏は批判しています。
「日大OB組織である校友会から、田中君を完全に締め出す必要があります。また、田中君は院政を敷こうとするでしょうから、断固阻止しないといけない。私は背中に日本大学の看板を背負っていますから、今こそ私が日大のために、今度という今度は学内から田中派を一掃する覚悟です」
引用:smartFLASH
2005年から続く因縁の対決、御年91歳の瀬在幸安氏に勝機はあるのでしょうか。
瀬在幸安が日大に復帰する可能性
そんな瀬在幸安氏が、日本大学に復帰する可能性も調査してみました。
日大を去ってからも、OBから多数の相談を受けているという瀬在氏。

実弾が送り込まれてもなお、身の危険をかえりみることなく田中英寿批判を続ける瀬在には、期待する方がたくさんいらっしゃるようです。
反社会勢力からの圧力もあってか、誰も「日大改革」に名乗りを上げることができないのが現状です。
そんな中で瀬在幸安氏だけが唯一、「日大田中派」を一掃できると報じられています。
裏を返せば、それだけ田中英寿氏の権力が強大になりすぎてしまっているということなんですね。
また一部の報道では、田中英寿氏は「脱税」の容疑のみで逮捕されていますので、また理事に復帰する可能性もあるとのこと。
現に悪質タックル事件で辞任した井ノ口氏も、2年で理事に復帰したくらいですので、田中氏が復帰するのも時間の問題かもしれません。
となると、また日大には黒い噂がつきまとってしまい、ますます学生数も減少するでしょう。
瀬在幸安氏の早い復帰が期待されますね。
黒い噂といえば、自民党元幹事長の二階氏次男にも黒い噂があるのは、ご存知ですか?
詳しくは、二階直哉の経歴wiki【二階俊博幹事長の次男で過去に暴力団との噂】でまとめていますので、あわせてご覧ください。
以上、瀬在幸安氏と田中英寿氏の関係性についてご紹介しました。